おかし作り初心者さんでも挑戦しやすいブラウニー。最近は材料を混ぜて焼くだけのキットも売られているので、もっと挑戦しやすくなりました。
簡単そうですが、焼き上がったときにちゃんと焼けているか不安になったことはありませんか?
しっとりしているのか、生焼けなのか、見た目では判断しづらいですよね。外側は焼けているのに、切ったら生焼けということも!
プレゼントにもぴったりなブラウニーですが、生焼けのまま渡すことはできないですよね。
生焼けで「失敗したー」と思っているそこのあなた。生焼けは失敗じゃありません!ちゃんと対処すれば、食べられるのです!
せっかく作ったブラウニーを救うためにも、生焼けがどんなものか知って、対処していきましょう!
ブラウニーが生焼けの判断はどうするの?
ブラウニーは作り方がそこまで難しくないのに、スポンジを使ったケーキよりずっしりした、食べごたえのある焼き菓子です。
クッキーのように、型やめん棒などのいろいろな道具を使わず、ボウル1つでできるのも作りやすいポイント。洗い物も少なくなります♪
簡単なのに食べて満足感のある手作りスイーツは、プレゼントにもぴったり!
チョコの種類を変えたり、中にナッツを入れたりと、材料を変えると自分だけのブラウニーを作ることもできます。
でも、焼き上がりを見て、焼けたかどうかの判断って難しいですよね。
私はしっとりしたブラウニーが好きなのですが、しっとりしているのか、生焼けなのか、悩むところ。
ブラウニーが生焼けだと、材料の卵や牛乳に火が通っておらず、生地はドロドロのまま。焼く前の生地がそのまま残っている状態になります。
オーブンで加熱すると周りから焼けるので、外側が焼けていても中央は生焼けということもあります。
私も作ったことがあるのですが、焼けたと思ってプレゼント用に切り分けたとき、中から生地がドロッと出てきました。
端の方は焼けていたのですが、中央は火が通っていなくて、生焼けだったのです。
外側は目で見て分かりますが、中は見ただけじゃわからないですよね。不安になっている初心者さんも安心の、中が生焼けか判断する方法がいくつかあります!
1つ目は、刺して確かめる方法です。焼き上がったブラウニーに、つまようじや竹串を刺します。1番オーソドックスな方法ですね。
刺した竹串などに、ドロドロとした生地がつかなければ焼けています。不安だったら、数か所刺して判断してもいいですね。
串をななめに刺すのがここでのポイント。まっすぐよりもななめに刺した方が、少しでも多くのブラウニーに串が触れるからです。
また、端より中央の方が火は通りにくいので、中央が焼けていると、生焼けじゃないと判断できます。
次に、実際に切って断面を見る方法です。あとで紹介しますが、生焼けのブラウニーを切っても対処方はあるので、安心してください!
3つ目に、切ったものを味見してみる方法です。原始的ですが、自分の口で判断することができるので、安心ですね♪
また、ブラウニーを丸かじりしたいのなら話は別ですが、切って食べる人が多いはず。プレゼント用でも切りますよね。
あとで切るのであれば、切って判断するのがおすすめです。
ここでも味見する場所が大切です。中央が焼けていれば大丈夫なので、中央に近い部分を味見するといいでしょう。
実は、生焼けか判断するタイミングも重要なのです。焼き上がってすぐよりも、少し時間をおいてから確認する方がいいですよ!
焼き上がったあとに時間をおくと、余熱で中に火が通ることもあります。焼けてすぐオーブンを開けるよりも、余熱で生焼けを防ぐことができます。
また、レシピによっては小麦粉が少なめで、チョコやバターが多めのレシピもあります。
そんなレシピで作ったブラウニーの生地がぬれているように見えるときは、高温でチョコやバターが溶けている可能性が。
刺した竹串がしっとり湿っていて、「生焼けかな?」と思ったこともあるのですが、思い返すとそれは溶けたバターでした。
粗熱がとれるとバターがなじんだり、チョコが固まったりするので、大丈夫です♪
焼き上がってすぐに判断することは難しいので、時間をおいてから中までチェックしてあげてくださいね!
ブラウニーが生焼けの対処法
レシピを見ながら頑張って作ったブラウニーが、生焼けだとショックですよね。しかし、生焼けの対処法があるのです。
生焼けということは、まだ生の部分があるということ。焼き時間を追加して、生の部分を焼けば解決します!
いくつか方法があるので、合う方法で対処してみてください♪
焼き上がったブラウニーを確認して、そのままオーブンで焼く方法です。焼いた直後でオーブンの中が温かいままだと、余熱がいらない場合もあります。
焼き時間は5~10分くらいにして、焦げないかこまめにチェックした方がいいでしょう。
表面が焦げそうな場合は、アルミホイルでふたをすると焦げません。
中央だけ焼きたい場合、焦げないようにふたをしてからオーブンに入れた方がいいかもしれませんね。
中央だけ焼きたい場合や、切ったブラウニーをもう1度焼きたい場合は電子レンジがおすすめです!
ラップをかけずに30秒~1分、火の通り具合を見ながら加熱します。まだ生焼けだったら、同じように追加してください。
オーブンは外側から焼いていきますが、電子レンジは外側だけでなく、中も同時に温めてくれるので、外側が焦げる心配は少なくなります。
中と外から加熱する分、加熱時間は短くしてくださいね。
ただ、電子レンジは「焼く」というより「温めて」火を通すので、生焼けの部分は少ない方がいいです。
また、オーブンでは焦げるのを防ぐためにアルミホイルでふたをしましたが、電子レンジでアルミホイルを使ってはいけません。
私は以前、袋に入ったパンを温めようと、電子レンジに入れました。
温めすぎないように電子レンジの前で待っていたのですが、「バチン!」と大きな音をたてて、電子レンジの中に火花が!
気付かなかったのですが、その袋の内側はアルミだったのです。
電子レンジを開けると、とても焦げ臭く、袋は縮んだり、穴が開いたりしていました。
それ以来、袋のままレンジに入れるときはチェックするようになりました。
電子レンジは加熱するとき、中にマイクロ波という電磁波が流れています。電磁波がこすれ合う熱によって中のものが温められるのです。
この電磁波がアルミホイルとこすれ合うと、火花が散ってしまいます。
電子レンジの中にアルミホイルを入れると、とても危険なのです。焦げないよう、短い時間で加熱しながら、様子を見てあげてくださいね。
以上が生焼けの対処法でした。熱を入れればいいのです!反対に、絶対してはいけない対処法は、ドロドロの生地を冷蔵庫で固める方法です。
焼けていないということは、材料に火が通っていないということ。火が通っていないブラウニーを冷蔵庫で固めても、焼けたことにはなりませんよね?
中身がトロっと出てくるフォンダンショコラもありますが、作り方が違います。絶対にしないようにしましょう。
そもそも、なぜレシピ通りに作っているのに生焼けになるのか、不思議ですよね。生焼けの原因は、火が通る時間が違うからなのです!
オーブンについているレシピは別ですが、使っているオーブンまで書かれたレシピを、私は見たことがありません。
業務用のオーブンと、家庭の電子レンジについているオーブン機能だと、焼く力が違いますよね。弱い力だと焼き上がるまでに必要な時間は長くなります。
私は最近、電子レンジを買い換えました。重さを測って温め時間を決めるターンテーブル式から、冷たい部分を感知するセンサー付きのレンジへと、進化しました。
初めて使ったとき、前の電子レンジに比べて温め時間が短いことにびっくり!そして、今までは冷たいところがあったのに、ムラなく温かくて、さらにびっくり!
オーブンでなくレンジの話ですが、同じレンジでも性能が違うと、こんなに変わるものなのですね。
これはオーブンでも同じこと。使っているオーブンが違うので、焼けるまでの時間が違うのはしょうがないのです。
また、ブラウニーを焼く型によっても違います。生地がうすいと早く焼けるし、厚いと時間がかかりますよね。
型のサイズを書いているレシピもありますが、まったく同じものを用意することは難しいです。
型によってブラウニーの厚さが変わるので、焼き時間も変わってきます。
使う道具が違うから、焼ける時間が違うのも当たり前なのです!ね、失敗ではないでしょう?
生焼けでも、対処すると食べられるので、あきらめずにチャレンジしてみてください♪
ブラウニーの生焼けでお腹が痛くなる!?
ブラウニーが生焼けということは、材料に火が通っていない、半生の状態です。そもそも、小麦粉は生焼けでなく、しっかり加熱しなければいけない食べものなのです。
小麦粉で作られたものはたくさんありますよね。パスタやうどん、ホットケーキやクッキー。どれもしっかりと火を通して口にするものばかりです。
加熱前の小麦粉には、消化の悪いデンプンを含んでいます。消化の悪いデンプンは私たちの体中で分解しにくく、腸で吸収されにくいのです。
吸収されなかったデンプンで、人によっては消化不良を起こしてしまいます。
また、火が通っていないと小麦についた菌を殺菌することができず、食中毒の原因になるかもしれません。
私たちの体は、消化しきれなかったデンプンや菌を体に悪いものと認めます。
そのため、お腹が痛くなり、吐いたり、下痢をしたりして、悪いものを外へ出そうとするのです。
しかし、これらは小麦粉にしっかり火を通すと防ぐことができます。
小麦粉は加熱すると分解しやすいデンプンができ、腸に消化されやすくなります。加熱で殺菌もできるのです。
身近にある小麦粉をしっかり加熱して食べるのは、こんな理由があったのですね。
子どもの頃、焼く前のクッキー生地がとてもおいしそうだったのですが、母親に食べないように言われたことを思い出しました。
手作りのブラウニーでお腹が痛くなるなんて、嫌ですよね。でも、加熱することで防げるとわかりました。
プレゼントしたブラウニーが生焼けでお腹が痛くなったなんて、相手だけでなく、自分も嫌な思いをすることになってしまいます。
せっかくチャレンジしたおかし作りを嫌な思い出にしないためにも、生焼けのままにすることは避けましょう!
まとめ
- ブラウニーが生焼けの場合、生地がドロドロしたままである
- 火は周りから通るので、1番焼けにくい中央が焼けていれば、生焼けではない
- 中が生焼けかどうか、刺したり切ったり、味見したりして判断することができる
- 生焼けでも余熱や再加熱で焼き上げることができる
- 生の小麦粉を食べると、お腹が痛くなることもある
せっかく作ったブラウニーが生焼けだと、がっかりしますよね。焼き上がるまでの時間をわくわくしながら待つので、なおさらです。
くり返しになりますが、生焼けのブラウニーは失敗ではありません!使う道具が違うので、焼き上がるまでの時間が違うのはしょうがないこと。
生焼けは「もう少しで焼けるよー!」という、ブラウニーからの合図なのです。
もう1度加熱する。そのひと手間で完成させることができるので、もうひと頑張りです!
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