暑い季節になると、お子さんから「カブトムシを飼いたい!!」と、言われたことはありませんか?特に男の子がいる家庭で、あるのではないでしょうか?
私は、お友達からカブトムシをもらって、2回飼育したことがあります。
しかし、カブトムシのことをよく知らないで飼いはじめたら「カブトムシが餌食べない!」と、子供たちと悩みました。
その時は、どうしてカブトムシが餌食べないのか分からずに、とても不安でした。そして、1週間程度で寿命を迎えてしまって、悲しい思いをしました。
飼育方法が悪かったのではないかと後悔したことがあり、みなさんにはそんな悲しい思いをしてほしくありません。
これを読めば、カブトムシのことを詳しく知ることができて、餌食べない時の対処法や、不安が解消できますよ。
カブトムシが餌食べないタイミング
子どもたちに人気のカブトムシ。私は、実をいうとカブトムシのような昆虫が苦手です。
子どもが「カブトムシを飼いたい」と言われたとき、本当はいやでした。しかし、子どもの「飼いたい!」を叶えてあげたくて、飼育することを決めました!
苦手だけど子どもにお願いされて、飼育を始めたという方も多いのではないでしょうか?飼育してみるとだんだんかわいく思えてきますよね。
初めてカブトムシを飼育するので、飼育ケース・土・昆虫ゼリーを準備しました。そんな右も左も分からない状態で飼育を始めたのです。
すると、私が思っていたカブトムシの姿と違っていたのです。カブトムシは元気がなく、餌食べないし動きません。
子どもととても心配していたのですが、それには原因がありました。カブトムシが餌食べないタイミングがあったのです。
餌食べないタイミングとは、どういうことなのか詳しく説明します。
- カブトムシは夜行性
- サナギから成虫になったばかり
- 寿命が近い
カブトムシは夜行性で、昼間は動かないのです。動いたとしてもゆっくり歩きます。
しかし、夜になると羽を広げて飛び回るほど、元気になるのです。
そのため、昼間に餌食べないことを不安に思わなくて大丈夫。昼間は、餌を食べるタイミングではありません。夜に食べているのです。
しかし、夜になっても元気がない場合は、カブトムシは弱っているということになります。
私が飼育していた時、夜になると飛び回る羽の音が聞こえていました。私は怖くて見られなかったのですが、夜に昆虫ゼリーを食べていたのかもしれません。
朝になって昆虫ゼリーが減っているか、しっかり観察してあげましょう。
カブトムシのメスは、土の中に卵を産みます。土の中で幼虫・サナギそして成虫になり出てきます。
サナギから成虫になったばかりの、1~2週間程度は餌食べないのです。それは、餌を食べる体の準備ができていないからです。
成虫になったばかりなのかを、判断することはむずかしいのですが、まだ食べるタイミングではない場合がある!と、知っていれば不安にも思いませんよね。
餌を食べるようになるまで様子を見て、そっとしておいてあげましょう。
私が1番おどろいたのは、カブトムシの寿命です。
カブトムシは、成虫になって約1~3ヵ月しか生きられないのです。もっと長生きすると思っていました。
ひと夏しか生きられないなんて、知りませんでした。
寿命が近くなると、餌食べない時間が増えてしまいます。そして、よくひっくり返るようになってしまうのです。
寿命は、もうどうしようもできません。「思い出をありがとう」という気持ちで、見守ってあげましょう。
このように、カブトムシが餌食べないときには、タイミングが違っていたから食べていない場合もあります。
かわいいカブトムシにたくさん餌をあげたくなると思いますが、様子をみながら餌を食べるタイミングになるまで、見守りましょう!!
部屋の温度や暑さ
カブトムシが餌食べないのは、部屋の温度も関係しているかもしれません。
クーラーが効いた寒い部屋では、カブトムシは動かなくなります。
部屋の中で飼育する場合は、25℃~30℃くらいに調整してみましょう。
また、真夏の直射日光があたるところで飼育していると、食欲がなくなって餌食べない時もあります。
カブトムシは、森など木がたくさんある場所にいます。外で飼育する場合は、直射日光のあたらない涼しい場所にしましょう。
なるべく、自然の中で暮らすような場所がカブトムシを飼育するのに合っていると思います。
カブトムシの一生を詳しく説明します。カブトムシのことをよく知ってあげましょう。
カブトムシのオスもメスも、寿命はほぼ1年。卵→幼虫→さなぎ→成虫と姿を変えて成長します。
姿 | 期間 |
卵 | 約2週間 |
幼虫 | 約7~10ヵ月 |
さなぎ | 約3週間 |
成虫 | 約1~3ヵ月 |
カブトムシは、成虫になって地上から出てくるので、ほとんどを土の中で過ごしていることになります。
私たちが見る成虫のカブトムシは、約1~3ヵ月しかあの姿じゃないのです。しみじみと感じてしまいます。
夏の楽しい思い出は「カブトムシを飼育したこと」と、言う子どもたちは多いのではないでしょうか?
私の子どもは、夏休みの思い出でカブトムシの絵を書いていました。
短い成虫の期間なのに、山で見つけたときの、うれしい気持ちや飼育する楽しみを体験させてもらえて感謝しなければいけないなと思いました。
カブトムシ餌食べないのは昆虫ゼリーが合っていない?
私がカブトムシを飼育するために買った昆虫ゼリーは、百均で買いました。
百均では夏の季節になると、カブトムシを飼育するための商品が全てそろっているのです。
カブトムシ飼育初心者の私は、プチプラで飼育に必要な道具をそろえられるなんて、魅力的でした。
しかし、調べてみるとカブトムシにも昆虫ゼリーの好き嫌いがあるようなのです。そして、昆虫ゼリーもたくさんの種類があったのです。
昆虫ゼリーにリンゴ・バナナ・黒糖味などフレーバーを選べたり、高たんぱくやビタミン豊富なものなど栄養素も違ったりするのです。
飼育していたカブトムシが餌食べない理由は、昆虫ゼリーが口に合わず食べなかったのかもしれません。
餌食べない場合は1度昆虫ゼリーを変えて、食べるかどうか試してみてもいいですね。
今から紹介する昆虫ゼリーのポイントをおさえて、カブトムシに合ったものを選びましょう。
- プロゼリー
- すこやかゼリー
- 昆虫ゼリーサムライ
- ブリードインセクトゼリーレッドワイド
- ブリードインセクトゼリーホワイトワイド
プロゼリーは高たんぱく・高カロリーで栄養価がとても高い昆虫ゼリーなのです。
プロゼリーは、白色をしています。昆虫ゼリーで白色があるなんて初めて知りました。フレーバーはバナナ味。
着色料・保存料は無添加でビタミン・ミネラルもバランスよくはいっているので、カブトムシは元気になります。
ゼリーが硬めになっていて、暑い夏でも液だれしにくく飼育ケースの中を清潔に保てます。
プロゼリーは栄養豊富なので、よく卵を産むようになったり産んだ後の体力回復をさせたりする場合に、ピッタリです。
すこやかゼリーは、高たんぱく・低糖タイプの昆虫ゼリーです。黄色のゼリーで、フレーバーは珍しいパイナップル味。
他のフレーバーをあまり食べないカブトムシに、試してみてもいいかもしれません。珍しい味に興味をしめす、食通なカブトムシかもしれませんよ。
すこやかゼリーも液だれしにくいので、飼育ケースの中を清潔に保てます。
フィルムをはがしやすいので、子どもも簡単に餌をあげることができます。子どもも大好きなカブトムシに、一人で餌をあげられると喜ぶかもしれませんよ。
昆虫ゼリーサムライは、昆虫ゼリーでよく目にする茶色の黒糖味。
黒糖味はカブトムシが好きな味なので、「餌食べない」と悩むことは少ないと思います。
カブトムシの飼育に向いている、トレハロースが入っていて、成長をサポートしてくれます。
ブリードインセクトゼリーレッドワイドは、グルコース・トレハロース・ガラクトース・ビタミンなどがバランスよく入っていて、カブトムシを元気にしてくれます。
見た目あざやかな赤色をしている、昆虫ゼリーです。
ブリードインセクトゼリーホワイトワイドは、産卵促進・産卵数を増やすように考えられて、栄養配分された昆虫ゼリーです。
カブトムシを活発化させるグルコース・ビタミンもバランス配合されています。
白色のゼリーをしていて、メスに卵をたくさん産ませたいと思っている方に向いていると思います。
昆虫ゼリーはまだまだたくさんの種類があります。5つだけを紹介しました。
今あげている、餌食べないと悩む方がいれば、他の昆虫ゼリーに変えてみて様子をみてみるのもいいですね。
昆虫ゼリー交換目安
カブトムシが餌食べないからと、残っている昆虫ゼリーをいつまでも置いておくのはよくありません。
体の大きさにも関係ありますが、元気なカブトムシなら、昆虫ゼリーを1~2日あれば1個食べてしまいます!!
3日たっても残っているものは、夏の暑い時期なので衛生に悪いです。取り換えてあげましょう。
また、ゼリーの状態をみて、汚れていたり液だれしたりしていたら、交換してあげましょう。
1度開けた昆虫ゼリーは、腐りやすくカビ・ダニが発生しやすいので注意が必要です。
もったいないからと、いつまでも飼育ケースに入れたまましないでくださいね。
また、餌はカブトムシ1匹に対して1個で十分です。飼育ケースに2匹入れていれば、昆虫ゼリーは2個あげましょう。かわいいからと何個も入れないでくださいね。
カブトムシのメスが餌食べない
カブトムシが餌食べない理由を、タイミングが違うからや、昆虫ゼリーがあっていないのでは?と説明してきました。
メスが餌食べないときはあるのでしょうか?メスが餌食べない期間は、卵を産むためかもしれません。
カブトムシのメスは、卵を土の中に産みます。そのため、土に潜ったまま出てこない場合があります。
数日に分けて卵を産み続け、カブトムシにもよりますが、20個~50個産みます。
卵を産む期間は、カブトムシのメスは餌食べないようです。
メスが土の中から出てこなくなり、寿命を迎えたのか心配になりますが、動いているか観察したり数日様子をみたりしましょう。
卵を産む前のメスは、昆虫ゼリーをいつもよりたくさん食べるようになるので、目安にするといいかもしれませんね。
そもそも、メスとオスの見分け方が分からないという方もいるかもしれません。
カブトムシのオスは、立派な角があります。それに対してメスには角がありません。
角があるのか、ないのかでメスとオスを判断できますよ。
まとめ
- カブトムシが餌食べないのは、夜行性なので昼間は食べないのかもしれない
- カブトムシが餌食べないのは、さなぎから成虫になったばかりかもしれない
- カブトムシが餌食べないのは、寿命が近いからかもしれない
- カブトムシが餌食べないのは、昆虫ゼリーが合っていない場合もある
- 昆虫ゼリーはカブトムシ1匹に対して1日1個
- カブトムシを飼育する時は、直射日光のあたらない涼しい場所を選ぶ
- 昆虫ゼリーは3日たっても残っているときは、不衛生なので取り換える
- カブトムシのメスが餌食べない時は、卵を産むときかもしれない
成虫になって約1~3ヵ月で寿命を迎えてしまうカブトムシ。その間に、子どもたちにたくさんの思い出を与えてくれます。
かっこいい見た目と強さに、子どもたちは大好きな子が多いのです。カブトムシが苦手だった私も、気づけば子供たちとトリコになっていました!!
私がカブトムシを飼育した時は、飼育方法をよく知らなかったので、1週間しか生きられず悲しい思いをしました。
カブトムシが餌食べないのは、いくつか理由があったのですね。カブトムシのことを知らないで飼育したことに、反省しています。
私が飼育した時は、直射日光のあたる場所に置いて、餌の与えすぎが原因だったのかもしれません。
次、飼育することがあればカブトムシをしっかり観察して、今どんな状態なのか判断してお世話してあげたいです。もう不安に思うことはないと思います!!
少しでも長く生きてもらえるように、餌を栄養豊富なものに変えたり、気温が高くない涼しい場所で飼育したりしてあげたいと思います。
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